差別化によるイノベーションを起こすために最も大切なことは社員さんを巻き込むということです。
 
そのためには、まずは社長が社員さんを信頼し、仕事を任せてみる度量が必要になります。
 
社員さんがイノベーションを起こすために仕事をするという意識の統一ができたら、次にお話しする方法を選択し、実行します。

1:自社の最高品質の3倍の製品やサービスを考案する

ひとつひとつの製品やサービスにおける差別化は難しくなっています。高い品質評価を得るためには、圧倒的な製品をひとつ作り出すという方法があります。この製品は売れないかもしれませんが、御社の品質を宣伝する広告塔になります。

2:圧倒的な価格破壊を行う

圧倒的な価格はないを起こすための条件は、人を使わずに自動化するということです。これまでの常識に縛られない効率化を考えることで差別化ははかれます。

3:予期しない問合せ

自社のサービスのラインアップにない依頼が舞い込んだときは、「できない」と断るのではなく、「なぜ、当社に依頼が?」と考えます。そこに顧客が満たされていないニーズが潜んでいるのです。

4:業界の矛盾

「本当はこうした方がいいのだけど」という矛盾はどの業界にもあります。最初に矛盾を解決することでイノベーションを起こすことができます。

5:社員の再活用

社内で埋もれている人材を活用することでイノベーションが生まれることがあります。例えば、生産部に営業機能を加えることで品質や利益が大きく改善した例があります。

6:情報の集約化

これからの時代はデータを持った会社が勝ちます。自社のリソースにこだわらずにデータを蓄積して配信することで、アクセス数を集めることができます。アクセス数を集めることができれば、そこからビジネスを考えることができます。

7:技術の横展開

 自社の技術を別の業界に活かすことでイノベーションを生み出すことができます。

 8:認識の変化

「なぜ、その手順で仕事をしているのか?」という質問に「以前から」という答えが返ってくるとしたら、方法論を考える時期だと言えます。新しい方法論がイノベーションを生み出すことがあります。

9:人口構成の変化

 多くの企業は既存顧客が年を取ることを見落としています。また、年齢を重ねて新しい顧客になる人口構成の変化にも敏感だとは言えません。既存顧客に人口構成の変化を察知することで、イノベーションを生み出すことができます。

 10:新しい知識の獲得

積極的に学び、新しい知識を吸収することはイノベーションの原動力になります。何を学べばいいのか?このことを考えるだけでも、イノベーションのきっかけになります。恐ろしいことは誰も疑問を持たずに従来の作業を繰り返していることです。